たかし
「 お疲れ様でしたー 」
たかし
「 はぁ……今月も給料上がらなかったな…… 」
たかし
「 転職でもするかな…… 」
たかし
「 でも、この工場で働き始めたのも―― 」
なつみ@イメージ
「 人のために働くってカッコいいよね! 手に職つけるとか! 」
たかし
「 ってなつみに言われたからだしな~ 」
たかし
「 でも、この給料はキツイ! 」
鳶職1
「 おい、気をつけろよー 」
鳶職2
「 はい! 」
たかし
「 鳶職か……建築系って職人っぽくてカッコいいよなー 」
たかし
「 工場で働くのもいいけど、いい年だし。手に職つけたいよな! 」
たかし
「 うーん……未経験っていけんのかな? 」
たかし
「 筋肉があるわけじゃないし……でも、昨日見た人たちも普通だったような 」
たかし
「 細マッチョ、とか? 」
たかし
「 いやいや、俺は手に職をつけたいんだ! 」
たかし
「 職人として働いて、それ相応の給料をもらえて家庭を築ければいいんだよ! 」
たかし
「 ここに応募してみるか 」
たかし
「 あの、御社のホームページを見て……是非とも御社で働きたく、面接をお願い出来ないでしょうか!? 」
たかし
「 ここで待ってて欲しいって言われたけど…… 」
???@池田
「 あなたが……川端たかしさん? 」
たかし
「 はい。えっと……池田さんでしょうか? 」
池田
「 ええ、本日は応募してくださりありがとうございます! 」
池田
「 さっ、うちの事務所まで車で行きましょう 」
たかし
「 えっ!? 面接に来ただけなのに、迎えに来てくれたんですか!? 」
池田
「 ここまで来るのが、電車だと聞いていたので 」
池田
「 さあ、どうぞ。こちらに 」
たかし
「 ありがとうございます 」
池田
「 それでは、本日はよろしくお願いします 」
たかし
「 よろしくお願い致します! 」
たかし
「 1時間程の面接が終わり――俺は無事、採用してもらえた! 」
たかし
「 未経験の素人の俺は、先輩たちについていくだけで精一杯、失敗することもあるけど、先輩たちがフォローしてくれて助かるだけじゃなく……すごく勉強になる! 」
たかし
「 前に先輩に、どうしていろいろと助けてくれるのかと尋ねると…… 」
先輩
「 困ってる奴がいたら助けるのが人情だろ? 」
先輩
「 それに俺たちの技術を若い奴に引き継いでもらえたら――ずっと生き続けるだろ? 」
たかし
「 なんかカッコいいなって思ったんだ。俺もこんな風になりたいと思った 」
後輩
「 たかしさん、これはどこに? 」
たかし
「 ああ、これは向こうに。その次は―― 」
たかし
「 俺も仕事に慣れてきて、先輩たちから教えてもらった技術も身についてきた……と思いたい 」
たかし
「 手に職がついて、彼女がよりメロメロになってくれた 」
たかし
「 体も引き締まって―― 」
なつみ
「 最近、カッコ良くなったよね~ 」
たかし
「 って彼女に言ってもらえた 」
たかし
「 こういう建築系ってパワハラとかが心配されるけど、真栄建設は先輩たちから社長まで優しくてアットホームな会社だ 」
たかし
「 社員寮もあるし、なんと自宅まで送迎してくれたりもする。福利厚生もしっかりしてるし、会社でのイベントもあって楽しく仕事が出来る環境だと思う 」
後輩
「 今日、仕事が終わったら飲みに行きませんか? もちろん、先輩の奢りで 」
たかし
「 またかよ 」
たかし
「 後輩に奢れるくらい余裕がある給料をもらえて、やりがいを感じる 」
たかし
「 もちろん、彼女へのプレゼントやデートも! 」
たかし
「 じゃあ、美味い酒のためにも今日も仕事をがんばるか! 」
後輩
「 はい! 」
たかし
「 先輩たちのように俺が学んだ技術を後輩たちに教えていけるようにがんばるぞ! 」
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0280-23-2874
8:00 〜 18:00
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